
プロセス製造業を対象としたERPの導入ポイントについて事例をふまえて述べます。生産管理面を主とした形で具体論で説明していきます。導入ポイントは、ERP導入だけでなく事前に行う業務プロセスの検討やERPのFIT&GAP作業にも適用するものです。
主な内容は次のようになります。
- ERP導入=プロセス製造業の近未来の姿を想定しつつ、組織変革と業務プロセス変革を行う事
- サプライチェーンマネージメントを製造業は前提にせざるを得ない。従って生産管理の在り方も基幹業務のあり方もサプライチェーンマネージメントを考慮したものにならざるを得ない(ERPとSCMは一体化)
- 目的志向型のERP導入でなく目的に左右されない企業の姿を実現する必要があり、実現された企業情報から移り変わる経営目標に対応出来るようなシステム導入方法が重要である。
- 業務とシステム機能(モデル・フロー・マネージメント等)は3階層に分けて実現すると、システム機能が企業毎に大きな異なるという事態は避けられると考える。異なるのは組織規模・業務規模と経営課題である。